📖
説明
🏀 フィールドゴール成功率(Field Goal Percentage:FG%)とは
〜バスケットボールにおける「得点効率」を表す代表的な指標〜
概要
フィールドゴール成功率(Field Goal Percentage:FG%) とは、 バスケットボールにおいて 試合中に放った全シュート(フリースローを除く)のうち、何本が成功したかを示す割合 のことです。
英語では Field Goal Percentage と呼ばれ、「チームや選手のシュート効率を示す最も基本的なスタッツ」 として広く使われます。
💡 定義と計算式
| 指標名 | 意味 | 計算式 |
|---|---|---|
| FG%(フィールドゴール成功率) | 試合中の全シュート成功率(フリースロー除く) | FG ÷ FGA × 100 |
例:10本中5本成功 → 5 ÷ 10 × 100 = 50%
補足:
- FG(Field Goals) … 成功したフィールドゴールの数
- FGA(Field Goal Attempts) … 放ったフィールドゴールの試投数
🧠 フィールドゴール成功率の内訳
| 種類 | 内容 | 平均値(NBA基準) |
|---|---|---|
| FG%(総合) | 全シュートの成功率 | 約45〜50% |
| 2P%(Two-Point %) | 2ポイントシュートの成功率 | 約50〜55% |
| 3P%(Three-Point %) | 3ポイントシュートの成功率 | 約35〜40% |
| eFG%(Effective FG%) | 3Pの価値(1.5倍)を考慮した成功率 | 約52〜57% |
🎯 FG% が高い選手・チームの特徴
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 高確率なショットセレクション | ペイント内やミドルレンジなど、自分の得意距離から打つ。 |
| チームプレーによるオープンシュート | パスワークやスクリーンでDFを崩し、ノーマークを作る。 |
| 速攻(ファストブレイク)を活かす | リムアタックやレイアップ中心の高確率な攻め。 |
| 外角シュートの精度が高い | 3Pシューターの安定した決定力。 |
📉 FG% が低下する主な原因
- 無理なシュート選択(タフショット、ステップバックなど)
- ディフェンスのプレッシャー(ダブルチームやコンテスト)
- 試合のペースが速すぎてリズムが崩れる
- チーム内連携の乱れ(パスミスやショットクロックギリギリ)
🏀 戦術的な活用
| 戦術・分析視点 | 内容 |
|---|---|
| オフェンスの効率指標 | FG%が高いほど、少ないポゼッションで得点できる。 |
| ショットチャート分析 | どの位置(ペイント、ミドル、3P)からのFG%が高いかを分析。 |
| ディフェンスの評価にも利用 | 相手のFG%を下げる=守備の成果を数値化できる。 |
⚙️ チームスタッツの例
| チーム | FG | FGA | FG% | 3P% | FT% |
|---|---|---|---|---|---|
| チームA | 42 | 85 | 49.4% | 37% | 79% |
| チームB | 35 | 90 | 38.9% | 29% | 76% |
👉 チームAは高効率なシュートを展開しており、試合の流れを優位に進められる。
🏆 歴代高FG%プレイヤー(NBA)
| 選手 | FG% | 特徴 |
|---|---|---|
| ルディ・ゴベア(Rudy Gobert) | 約66% | ゴール下中心の高確率ショット。 |
| ディアンドレ・ジョーダン(DeAndre Jordan) | 約67% | ペイントエリアでのダンクとアリウープ。 |
| シャキール・オニール(Shaquille O'Neal) | 約58% | 圧倒的フィジカルによる高確率フィニッシュ。 |
💬 まとめ
- フィールドゴール成功率(FG%)=試合中の全シュート成功率(フリースロー除く)
- シュート精度・ショットセレクション・チーム戦術を測る重要指標。
- 高FG%は「効率的な得点力」、低FG%は「改善すべきショット判断」を意味する。
- チーム・個人ともに、勝敗を左右する最も基本かつ重要なデータのひとつ。
🏷️