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説明
🏀 ピノイステップ(Pinoy Step)とは
**ピノイステップ(Pinoy Step)とは、 フィリピン(Pinoy)発祥の独特なステップムーブで、ドライブ中にリズムをずらしてディフェンスを抜くテクニックです。
ユーロステップ(Euro Step)と似ていますが、 よりコンパクトかつスピーディーで、 フィリピン選手特有の柔らかいステップとタイミング**が特徴です。
🔹 基本の動き方
- ドライブでリングに向かって侵入。
- **片足で強くステップ(フェイク方向)**を踏み込み、 ディフェンスをその方向に反応させる。
- すぐに逆方向の足でカットイン(実際の方向へ)。 このときステップの幅はユーロステップより狭く、 “リズムで抜く” 感覚が重要。
- タイミングをずらしてフィニッシュ。 → レイアップ、フローター、リバースなど。
💡 “Pinoy” はフィリピン人を指す言葉。 つまり、「フィリピン流ステップ」が語源です。
🔹 ユーロステップとの違い
比較項目 | ユーロステップ | ピノイステップ |
---|---|---|
ステップ幅 | 広くジグザグ | 狭くリズミカル |
フェイク要素 | 大きく体を振る | 細かいリズムでずらす |
速度 | やや緩急重視 | スピードとテンポ重視 |
主な目的 | ディフェンスを左右に揺さぶる | タイミングでかわす |
難易度 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
🔹 ポイントとコツ
-
ステップ幅を広げすぎない: 狭いリズムステップで抜くのがピノイらしさ。
-
テンポ変化を意識: 「タッ・タタッ」と2拍3連のような不規則リズムでディフェンスを惑わす。
-
上半身のフェイクを活かす: 肩や目線も同時に動かすことで、相手の重心をずらす。
-
最後の一歩で加速: 一瞬止まるように見せて、爆発的にリングへ。
🔹 よくあるミス
- ステップの幅が広く、ユーロステップになってしまう
- リズムが単調でディフェンスに読まれる
- タイミングが早く、ディフェンスの前に突っ込んでしまう
- ボールを見すぎて視野が狭くなる
🔹 使用場面
- ドライブ時の1on1突破
- トランジションで相手1人をかわす場面
- ペイントエリアでビッグマンを避ける際
- 左右どちらにも抜けるフェイクムーブとして
🔹 練習メニュー例
- マーカードリル: 3つのマーカーを斜めに配置して「フェイク→カット→フィニッシュ」を繰り返す。
- テンポ練習: 「タッ・タタッ」のリズムで左右ステップを繰り返す。
- 実戦練習: ディフェンスをつけて、タイミングのずらし方を実感する。
🔹 有名選手の例
選手 | 特徴 |
---|---|
Kiefer Ravena(キーファー・ラベナ) | フィリピン代表でピノイステップの代表格。リズムで抜く。 |
Thirdy Ravena(サーディ・ラベナ) | ユーロステップとピノイステップを自在に使い分ける。 |
Kai Sotto | ビッグマンながらピノイ的な柔らかいフットワークを持つ。 |
🔹 まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
技名 | ピノイステップ(Pinoy Step) |
発祥 | フィリピン(Pinoy=フィリピン人) |
主な目的 | タイミングとリズムでディフェンスを外す |
特徴 | コンパクト・テンポ変化・フェイク重視 |
難易度 | ★★★★☆ |
🔹 コーチTip
ピノイステップは「スピード」ではなく「リズム」で勝負するムーブ。 ほんの0.2秒の“間”を作るだけで、相手の重心をずらせます。 練習ではリズムを意識して「止まる→ズレる→出る」を繰り返しましょう。
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